−「天地人」−

   

■あらすじ

 戦国時代はひたすら、「利」を求める時代でした。
 欲しいものを手に入れるためなら、裏切り、謀略、人殺しと、いかなる手段を用いることもいとわない。自分が上を目指し、実利をつかみとるという目的の前には、何をしても許される。非常に徹する者だけが、乱世の中で頭角をあらわしていく、これが下克上の世の慣(ならい)だったのです。
  そうした ルール無用の時代にあって、「利」よりも人としての生き方の美学、すなわち「義」をつらぬこうとした男たちがいました。敵将・武田信玄に塩を送った越後の上杉謙信 、その弟子である直江兼続、そして兼続から教えを受け、大阪の陣で活躍する真田幸村です。

天の恵み、地の利、人の心--『天地人』は、みずからの不利益を承知で、背筋を伸ばし、男をつらぬいた「義」の武将たちの系譜を縦軸に、関が原合戦、大阪の陣をはじめとする激動の時代を、豊臣、徳川に相対し、悩み苦しみながらも、鮮やかに駆け抜けた上杉家の知謀の執政・直江兼続を中心とした物語です。

信濃毎日新聞(2003.10.21〜2005.5.19)
佐賀新聞(2003.11.11〜2005.2.26)
福島民報(2003.11.25〜2005.3.12)
新潟日報(2004.1.10〜2005.4.25)
東愛知新聞(2004.2.13〜2005.5.30)
紀伊民報(2003.3.28〜2005.10.1)
奈良新聞(2004.4.11〜2005.7.30)
山形新聞(2004.4.27〜2005.8.8)
釧路新聞(2004.6.1〜2005.9.17)
津山朝日新聞(2004.6.2〜2005.12−14
東奥日報 夕刊(2004.6.8〜2006.1.24)
北鹿新聞(青森県 2004.07.23〜2006.11.12)
岡山日日新聞(2004.09.27〜2006.4.17)

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