直江兼続とお船さまの肖像画

 

「天地人」ゆかりの地 長岡市に直江兼続とお船さまの肖像画 (2007年の新作)をお買い上げいただきました。

エッセイ「天地人の人々」ホームページ上でスタート

「天地人」にまつわる出会い、思い、感謝の念を書き下ろします。全五回の予定です。
どうぞお楽しみに。

第一回 おかあさん寺田さん火坂先生
第二回 ふるさとの人々
第三回 「大矢紀先生!?大矢十四彦先生!?」
第四回 「直江兼続公を大河ドラマに推進する会」の人々
NEW! 第五回 こころに描く人々


天地人丸紋絵巻(2009年)中村麻美

技法 岩絵の具
基底材 雲肌麻紙パネル張り
サイズ F30(910×727) M80(894×1455) F30

新聞小説「天地人」
(火坂雅志作 2009年NHK大河ドラマ原作 新潟日報、信濃毎日新聞、山形新聞など、全国13紙に2003~2006年掲載)の挿画全460枚のうち、丸紋内に24枚、外の背景に3枚、合計27枚の挿画の写し描いた作品。

○中央
丸紋上列右より左へ

丸①  川中島の一騎打ち(第4回) 初音登場(第11回)
丸②  春日山城(第30回) 雪の雲洞庵を出る兼続(第78回)
丸③  謙信とふたりの養子(第101回) 動揺する家臣たち(第108回)
丸④  御舘の乱 朱槍をふるう兼続(第119回)
坂戸から与板へ川舟に乗るお船(第90回)
丸⑤  信長(第182回) 秀吉 信長の死に大泣き(第217回)
魚津潜入(第194回) 光秀からの密使(第206回)

下列 左より右へ
丸⑥  京屋敷のお船(第330回) 兼続 幸村に謙信の教えを説く(第264回)
丸⑦  秀頼誕生 秀吉と淀君 三成と兼続(第329回) 慶長の大地震(第339回)
千利休の娘・お涼(第286回)
丸⑧  会津若松城(第359回)  米沢城下(第395回)
丸⑨  家康 直江状に激怒す(第404回) 故郷の雪椿(第355回) 迷いを斬る(第416回)
丸⑩  上杉の選択(第422回) 天下ではないもうひとつの道(第455回)

中列 戦国の世を駆け抜ける上杉軍

背景中 海を眺め幸村に上杉の義を説く(第237回)

○左翼 (老松の下) 姫さゆり (おせんと兼続夫婦の絆の化身 第389回)
○右翼(越の山の頂) 義の武将・上杉謙信の幻影(第174回)

新作「天地人丸紋絵巻」 をお披露目
6月19日 長岡市与板町「兼続お船ミュージアム」にて、新作「天地人丸紋絵巻」 をお披露目。
森民夫長岡市長とともに除幕ののち、お客様に作品解説させていただきました。 天地人の思い出のひとつにしていただけたら本望です。 同日、与板にて講演会「挿画でふりかえる天地人の世界」(北越銀行与板支店さま)など、 お船さまのふるさと与板で交流をふかめてまいりました。翌日は越後長岡・牧野藩牧野様主催の藩校サミットに出席。いつもすれちがってばかりであった米沢藩・上杉のお殿様にもお目通りかない、幸福でした。
天地人掲載誌

信濃毎日新聞 夕刊(2003.10.21~)
佐賀新聞(2003.11.11~)
福島民報(2003.11.25~)
新潟日報(2004.1.10~)
東愛知新聞(2004.2.10~)
紀伊民報(2004.3.28~)
奈良新聞(2004.4.11~)
山形新聞(2004.4.27~)
釧路新聞(2004・5・8~)
津山朝日新聞(2004・6・2~
東奥日報 夕刊(2004・6・8~)
北鹿新聞(青森県 7月23日~ )
岡山日日新聞(9月27日~)
「天地人」挿画展歴

■2005年1月14日~23日 
 佐賀新聞社主催「天地人」挿画展/佐賀新聞社ギャラリー 
■2月8日~12日
 山形新聞連載「天地人」の挿画460点のなかから、100点を展示 /伝国の杜
■2月9日 「挿画で振り返る『天地人』」 /日比谷の日本プレスセンター
■4月21日~26日 銀座清月堂画廊
■4月28日~5月5日 『天地人』絵巻 ~新潟日報連載小説完結記念挿絵展~/新潟大和デパート

NHK大河ドラマ「天地人」決定記念挿画展
■2007年7月28日~8月14日 上越市埋蔵文化財センター
■8月20日~9月12日 新潟展 第四銀行本店ロビー
■9月15日~10月3日 今泉美術館(南魚沼市)
■10月6日~14日 与板歴史民俗資料館
■10月16日~21日 長岡まちなか考房(長岡市)

■2009年7月22日~27日東京表参道 新潟館ネスパス
■9月1日~16日 新潟県立図書館
■10月20日~25日 三重県津市NHKギャラリー展
みなさまへのご挨拶はこちら

 

天地人 天地人 挿画展

 

中村麻美 講演会歴
■2005年5月1日(日)
 作家・火坂雅志さんとの講演会/新潟市民芸術文化会館能楽堂
■6月9日
 新潟県長岡において、北越製紙: 100周年記念講演

■6月23日
 第257回 情報化メディア懇談会 “一日一画の創作と情報収集 ~挿画は考証と想像の産物~
■8月26日
 新潟市サトウ食品さま会合
■9月6日
 「挿画でふりかえる天地人の世界」~新潟県立図書館ホール(挿画展:1日~16日)


新聞小説「天地人」挿画集

新潟日報・山形新聞など全国13紙で掲載された「天地人」(火坂雅志氏作 全460回)の挿画集を制作いたしました。信濃毎日新聞以外は白黒掲載でしたが、原画のカラー挿画460枚のなかから、雪の雲洞庵、馬上謙信公、御館の乱、京屋敷のおせんさま、直江状、天下ではないもうひとつの道、など心に残る30枚を選びました。
印刷の技法はオフセットではなく、和紙に染め摺りという特殊なもので、おくゆかしく美しい発色です。古風な折本仕上げ、やはり版木で刷られた貴重な江戸唐紙をはりこんだ特製スリーブ、桐箱入り。古い時代の画帳や紙芝居のように「天地人」の世界をふりかえっていただけるこだわりの画集です。

天地人挿画集<挿画集詳細>

サイズ:幅21,2cm×縦15,5cm×幅1cm
桐箱 江戸唐紙スリーブ入り
内容:挿画 30枚 和紙に染め摺り
装丁:折れ本式 紅色と紺色の二種からお選びいただけます。
定価:2万円(限定100部)税送料込み

製本:美篶堂  唐紙:東京松屋

挿画集「はじめに」より

あるとき、兼続に向かって、お船がこう語りました。
「この世はひとりの力で成り立っているものではないのです。大勢の人間の力が積み重なって、はじめて物事は動くもの。南山に鼓打てば、北山に舞うと、禅語にも言うではありませぬか」

新聞小説「天地人」(火坂雅志作)のなかで、魚野川をくだる川船に乗って、坂戸から与板まで兼続がお船を送っていく、美しい雪景色の場面での台詞です。普段、ほとんど誰にもお会いすることなく、画室でひとり絵を描いている私が、この「天地人」の挿画の仕事を通して、もっとも深く肌身に感じて学んだことは、まさにこういうことでした。小説のなかで火坂先生が魂をこめるようにして描いていらした、愛のこころ、義のこころ――、それらは勝っても負けても人は決してひとりではない、みな同じくおおいなるものの懐に属し、目にみえない世界で互いにささえあっているのだということの換言ではないかと思うのです。

中村麻美

兼続景勝 勉学の図 - 禅寺・雲洞庵に

2008年12月末、大河ドラマでも舞台として登場した禅寺・雲洞庵に「兼続景勝 勉学の図」(岩絵の具による本画/サイズ1620×1300)をおおさめしました。

ドラマの初回「五歳の家臣」と同じく兼続五歳、景勝十歳が名高い禅師・北高全祝に薫陶を受けている場面です。
座した人物三人がならび教え学ぶという静止した図案で寸法の大きい作品なので、魅力のあるものにするためには苦労がいるだろうと思われましたが、ほかのことはどうあれ、何より子どもたちがかわいく凛々しく描けたのでほっとしています。
おそらく、情け深い仏様がお力を貸してくださったのでしょう。
昨年12月22日、新潟にむけて我が家から搬出される日には、ドラマに先んじて「おまえたちは二度と東京にもどってくることはないのです。これからは南魚沼の方々にかわいがっていただくのですよ」と涙ながらにトラックを見送りました。
それから毎日、多くの方々に楽しんでいただけたら、愛していただけたらと祈っています。連載当時のことであるとか、本当にいろいろな思いを込めて描きました。
現在の御前様・新井勝龍禅師は雲洞庵にまたひとつ宝物が増えたとおよろこびくださいましたが、わたくしにとっては、この経験自体も宝です。ほんとうに幸運なことだと思います。
ご縁に感謝しながら、天を仰ぎみ、ありがとうございますと念じてみたり、じっと手をみて、もっともっとがんばらなければと思ったりしています。

「天地人」デザイン



直江兼続カレンダー

「天地人」縁の六都市(南魚沼市、上越市、長岡市、新潟市、 会津若松市、米沢市)共同で
「直江兼続カレンダー」が制作されました。それぞれの土地に関係した挿画をお使いいただいています。
用紙は以前、火坂先生とごいっしょに講演のお仕事をいた だいた北越製紙さんのもので最高の品質です。 各都市一ページ ずつのレイアウトには米沢の青葉堂印刷さんの担当者の方が大変 お骨折りになり、 中身がみっちり充実した必見の構成となりました。


切手シート

直江兼続の居城・与板城のあった長岡市与板町の写真
切手もあり、レアな感じです。

「天地人紀行」のしおり

天地人挿画から15点を長岡市の岩塚製菓さんの 「天地人紀行」のしおりにお使いいただくことになりました。

直江兼続ネクタイ

長岡市・長岡観光コンベンション協会からのご依頼で 直江兼続ネクタイをデザインさせていただきました。
紺、山葵色、くちなし色の全三色です。

上杉謙信の純金カード

CMなどでおなじみの 田中貴金属ジュエリー(株)製作の“純金名刺”、新潟県の宝石店「ゴヅヤマ宝石」さんのご依頼で、『上杉謙信』の原画を制作させていただきました。純金1gで作られた 謙信公・純金カードです。金の上に印刷される絵ということで、今回も大変勉強になりました。

ご興味のある方は、下記 コヅヤマ様までご連絡下さいますように。
<発売元> コヅヤマ宝石
新潟県上越市ナカマチ-5-3   tel&fax 025-523-5806

長岡市の名刺、職員ネームプレート、商店街バナーなど

  

 

交通機関にも「天地人」

北越急行 ほくほく線車両に天地人ほくほく線

北越急行 ほくほく線車両に作品をお使いいただくことになりました。
運行は8月上旬から12月いっぱいです。
天地人のふるさとを走る電ほくほく線車に絵を使っていただけるとは、喜びが重なる、「天地人の夏」です。

 

新潟・長岡市の市内循環バス

新潟・長岡市の市内循環バス「くるりん」に
兼続とおせんの絵をお使いいただきました。 望外のよろこびです。

循環バス「くるりん」が 登場した日の映像です。ぜひ ご覧下さい。

「天地人」イベント

上田長尾五代顕彰碑 除幕式

7月23日
南魚沼市にて上田長尾五代顕彰碑の除幕式にお招きいただきました。

 

長岡市花火大会

2008年8月3日
昨年にひきつづき、長岡市花火大会にお招きいただきました。 当日の兼続サミットでは火坂先生、ゆかりの五都市の市長(南魚沼、長岡、上越、新潟、会津若松、米沢市)とご一緒しました。天地人花火は圧巻でした

南魚沼市 雲洞庵 取材

2008年9月25日・26日 ゆかりの宿 龍言泊

2008年9月1日
NHKスタジオにて雲洞庵の収録を見学。
年末までに雲洞庵に100号の新作「北高全祝禅師に薫陶を受ける幼き日の上杉景勝・樋口与六兼続」を描きます。

東京与板会

2008年6月8日 
東京与板会(九段会館)に出席 長岡市与板出身のみなさんと集い、火坂先生のお話を拝聴しました。

 

長岡市で開催された天地人サミット

10月19・20日
天地人シンポジウム・トークショーの様子

 
天地人フォーラムにて 挿画を語る

火坂雅志先生を交えてトーク

5市サミット交流会
火坂雅志氏、上越市・長岡市・南魚沼市、米沢市、会津若松市、の各市長とともに(19日)


記念交流会にて5都市市長と
 

・挿画展ギャラリートーク、サイン会の様子(20日)

  
長岡まちなか工房にて 挿画展ギャラリートーク
 
サイン会

「天地人絵巻展」オープニングイベント 

2007年10月6日
新潟県長岡市 与板歴史民族資料館で、「天地人絵巻展」オープニングイベントに出席させていただきました。
テープカット、作品解説、色紙サイン会など、大変緊張いたしましたが、『天地人』のふるさとのひとつである与板のみなさんにおめにかかれて、うれしい一日でした。「偶然」のような「必然」のような数々の出会い、何気ない「一瞬」の心のふれあいは、様々な種類の、でも実は同じとも思える あたたかさにあふれていて、いつも胸がいっぱいになってしまいます。
絵にも描けない経験、豊かな時間に、心より感謝してやみません。 与板のみなさん、ありがとうございました。

中村麻美 インタビュー

(NHK情報ネットワーク主催メディア懇談会 会報誌 『I―media』  巻頭インタビュー)

一日一画の大絵巻 - 新聞小説の挿画に挑戦
/ 画家、翻訳・作家 中村 麻美
文と絵のリズム
-- 直江兼続 を主人公に、上杉謙信と景勝それに真田幸村たち“義”の武将の生きざまを描くという新聞小説、『天地人』 の挿画を描き始めてからすでに 10ヶ月経ちましたが、“一日一画”の発表ペースはつかめましたか。
- 中村 いえいえ、毎日が作家の火坂雅志先生との追いかけっこみたいなもので、ただもう無我夢中でこなしています。 400回の予定で、ようやく270回目を入れたばかりですが、ペースをつかむ余裕なんて最終回までやってこないと思います。
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