日本武道館 東京オリンピックパラリンピック柔道空手会場へ いよいよ組織委員会に!

四月十五日より、日本武道館とその隣に新築された中道場がいよいよオリパラ組織委員会に借り上げとなります。
これにともない、一般の来訪者は、中道場には10月1日まで入れなくなります。

中道場は、オリンピック選手たちが更衣、食事、練習をするために建てられました。
その一階ホールに昨秋お入れした「陣中将軍図」は、公益財団法人日本武道館より、
「オリンピック道場のために、日本武道館の象徴となる武者絵を描いてください」とご依頼を受け、
2年の歳月を費やして制作した100号の本画作品です。
日本甲冑武具研究保存会の諸先生方に、平安時代後期から鎌倉時代という設定で時代考証ご指導いただいた大鎧の武者絵、
その武者の眼差しに描き出したかったのは、

武道・芸術に邁進する日本武道館に集う武道家、音楽家たちの求道の精神、
また現在のコロナ禍のごとく、古今東西変わらぬ人生の戦いに、高い志と不撓不屈の精神で立ち向かう無数の人々の信念です。
赤糸威の大鎧や、蟹牡丹紋様の鎧直垂、黄金造りの太刀、獅子紋様の絵韋など、平安末期当時の最先端技術で作られた武具甲冑にも
深い思念、言葉に尽くせない切なる願いを込めました。

全館リニューアルされた新生日本武道館でのオリパラの無事開催を祈り、選手たちの熱戦、ご活躍を心より願います。
いつか皆様にもご覧いただけますように。このホールは、レストランの並びにあり、平常時には一般公開されているスペースです。

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